Fish Catalog
カニハゼ
Signigobius biocellatus(Hoese&Allen, 1977)
Twinspot goby
■分類上の位置
スズキ目ハゼ亜目ハゼ科カニハゼ属
■我が家での愛称と由来
ベントス食性ハゼは全て我が家では『ハウハウ』である。しかし、ワタシ自身もそうだしワタシの水槽を見に来てくれる友人たちも、もっぱら「カニ」と呼んでいることが多い。
日本での採集例はないらしいが、にも関わらず和名がついているのはいささか妙な気がする。そういう意味では、このカニハゼという和名は「まぼろしの名前」なのだ。
■特徴:

ナチュラルシステム水槽には定番のハウハウ系だが、底生生活への適応が進んでおり、体型はトビハゼに似てほとんど泳がない。その分、一日中サクサクと底砂をハウハウし、一面の茶苔を一日にしてきれいにした。ほとんど泳がないので「砂爆弾」もしない理想的なハウハウだが、その分餌への餌付きに不安がある。
生息する水深は非常に浅いらしく、アマモとかウミヒルモなどの草類が生えているあたりにいて、みんなでハウハウしているらしい。そのせいかハウハウ系の中でもカニハゼはほとんど泳ぐことをしない。それでもしっかり餌付けば自分の目の前に流れてきた餌を器用にパクつくので、やっぱり最初が肝心なのだろう。


■飼育上のウンチク

幸い現在のカニ君はブラインにもフレークにも餌付いた。流れてくるブラインをたまに浮かんで食べるが浮いている餌を食べるのが下手であることは間違いない。気性は見た目よりキツイようで、ズリズリにしばしば頭突きを食らわせる。自分と空間を共有する異種族には風当たりがキツイようだ。かわいいとはいえ、太りにくいので、あまり小さい固体はオススメできない。
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