Fish Catalog
スポットマンダリン
Synchiropus picturatus
サイケデリック・フィッシュ
■分類上の位置
スズキ目ネズッポ亜目ネズッポ科
親戚にニシキテグリスターリィドラゴネットなど
■我が家での愛称と由来
『ズリズリ』。水底やライブロックの上をずりずりと這う様子から命名されたもよう。

■特徴:

一日中水底やライブロック上をズリズリと這い回っており、魚と思えぬ妙な生活である。他の種にはピースフルだが、同種では頭突きをし合って争う。岩の表面の微細な生物を食べているので縄張りが死活問題なのだろう。
ときどきミミズガイの吐き出す「くもの糸」のものにひっかかったりカニハゼにドツかれたりとドンくさい。
泳ぐというよりホバリングする。

■飼育上のウンチク

いわゆるDragonet系は総じて餌付けが困難だが、何がきっかけになるのか、うちのズリズリはブラインでもフレークでも何でも食べる。餌付かないことのほうが多いので、生物豊富なサンゴ水槽での飼育がセオリーである。

2007/12/12追記

ズリズリを追いかけたり、虐めたりする魚はいないだろう、と思っていたが、甘かった。
大レイアウト変更のさなか、引越しをさせたのだが、その翌日、ニセモチノウオに攻撃されてボロボロになっているズリズリを発見。大騒ぎで救出した。救出後は元気にしており、左の写真のようにすっかり怪我も治ったようだ。
まあ、救出できるということは、逆にそれだけ動きがのろいということであり、ひとたび「ならず者」に狙いを付けられたが最後、まともに身を守るすべもなくやられてしまう。
生活環境があまりに違うので、普通は混泳に気を使うことはまずないのだが、例えばニセモチ属のベラのように、基本的な好奇心の強い魚などとは、やはり一緒にするのは避けたほうがよさそうだ。
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