水槽の環境を作るエレメント(要素)として重要なものは、水質と水流、そして「光」だと僕は考える。
    但し照明器具は、こだわれば無限にコストのかかるものなので、どうしても妥協せざるを得ない部分もあり。
    なるべくコストをかけずに、目指す有様を実現しようと四苦八苦したのが以下の照明配置である。
Lagoon Tank
エムズワン MT-250 ×2 / ランプネットワーク スーパークール115 マリンブルー
有る程度のサンゴ水槽を一番効率よく明るくしようと思うと、おそらくこのMT-250が一番コストパフォーマンスが高いと思う。そもそも250wの製品があまり多くないということもあるし、250Wでかつ集光タイプとなると、エムズワンかデルフィスか、という選択になっていた。それに対しスーパークールは、サンゴの色揚げに最適だと思われる。特にピンクやウルトラブルーみたいな色はこれでないとダメかなあと思っている。(ちなみに僕はアストロビームの使用経験がないのでわからない)ところで最近、エムズワンから250w製品が遂に登場した。MTの光量+SCのスペクトルだとすると最強のランプか?ちょっとドキドキする。
Dropoff Tank
ランプネットワーク スーパークールX + ディープブルーフィルター / スーパークール70(ピンク球集光型)
深場ならインバータ蛍光灯でもいいんじゃない?と思ったが、新規に買うとなると相当な出費になるため、以前補助灯として使っていたものを2灯で使用。SC115の評判の良さに比べSCXは散々である。球は1種類しかなく、しかも6500K程度の黄色い光しかなく、フィルターを使わないと使い物にならないが、それによって当然のごとく光量は落ちる。SC70のほうが明るく感じるくらいだ。この2つの組み合わせは非常に演色性が高くなり、ハナゴイのピンクやソフトコーラルの派手な色彩が映えるので、これはこれで気に入っている。但し暗いので、明るさは能力の低い蛍光灯レベルだと思う。
Creek Tank
アクアデザインアマノ 150wブルー球(純正)
このランプは、以前深く考えずに見た目で選んで購入してしまったもの。さすがADAは安定器までスタイリッシュなのであるが、ランプ球そのものはコーラルグロウとクリソツ、というかあるいはOEMかも知れない。コーラルグロウは拡散光だととても青味が強いが、まさにその感じである。以前60cm水槽に使用して、接近させすぎてサンゴがUVで焦げて(?)しまったことがある。ちょっと拡散し過ぎだと思うが、クリーク水槽のイメージにはあうしLPSには十分な光量である。赤味の強い色彩が沈んでしまうのがちょっと残念だが・・・
Refugium Tank
ジェックス AQUTE CRYSTAL SHINE 150 + コーラルグロウ
どうやらAQUTEというのはジェックスがADAに対抗して作ったスタイリッシュ器具のブランドのようだ。安定器が本体内蔵になっているところがステキである。小型水槽には向いていると言える。灯具としての評価わからないが、コーラルグロウが付くというので発作的に購入。何しろ150wメタハラとしては驚くほど安い(某店で購入価格2万円台)。感じで言うとADAほどは拡散しないが一応拡散タイプである。本当はもうちょっと白っぽい光のほうが狙いにはあっているのだが、結果的に植物(リュウキュウスガモ)の生育が良くなったようなので、まあ良しとしよう。小型水槽には注目すべき製品だと思う。

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