Fish Catalog

キャンディバスレット

Liopropoma carmabi (Randall, 1963)

Candy basslet

分類上の位置

スズキ目スズキ亜目ハタ科ハタ亜科ハナスズキ属

我が家での愛称と由来

愛称はそのまんま「キャンディちゃん

大阪にある有名ショップに入荷したと聞き、思わず注文して宅急便で送ってもらったのだが、何かの間違いで東京都渋谷区に来るはずが、なぜか東京都東村山市に届いてしまうという大ハプニング!慌ててショップから転送依頼をかけてもらい、なんとか渋谷区に届いたのがショップ出荷から約24時間後。パッキング内の酸素は大丈夫だったが水温が低下して、我が家に届いたときは仮死状態だった。そこから必死の看病を夜通し行って、何とか復活して泳ぎだしたのが午前5時ごろとなった。奇跡の復活を遂げたのちは病気にもならず元気で過ごしてくれた。


キャンディバスレットの写真

特徴

西部大西洋の産で、フロリダキーズからバハマ、南米北岸にかけて分布する。生息水深は15〜70mとやや深く、サンゴ礁の岩の窪みや割れ目に潜んで暮らす、きわめて隠棲的な魚である。最大全長はわずか6cm。

あまり強くない照明を好み、20000Kくらいのブルー光の下であれば、昼夜関係なく、しばしば顔を出してくれる。性質はおとなしく、他の魚種を追いかけたりはしないものの、口が大きいところから1cm程度の魚種はエサにしか見えてないようでちょっとコワイ。

体色は、黄橙色と藤色(ラベンダー)の縦帯が交互に並び、その境目を赤い線が縁取るという、実に凝った配色をしている。「キャンディ」の名にふさわしいこの縞模様が本種の最大の特徴だ。背鰭は棘条6〜7、軟条12〜13。

種小名の carmabi は、キュラソー島にあった Caraibisch Marien-Biologisch Instituut(カリブ海洋生物学研究所)の頭文字に由来する。属名 Liopropoma はギリシャ語の leio(滑らかな)+ pro(前の)+ poma(鰓蓋)から。(なお本種は上記のとおり長らくハタ科に置かれてきたが、近年はハタ科から分離され、ハナスズキ科 Liopropomatidae とされることが多い)

深場性で隠棲性が強く、しかも小さい。採集個体数が限られるのは当然で、昔から海水魚の中でも屈指の高級魚として知られる。ちなみにIUCNレッドリストの評価は軽度懸念(LC)なので、資源そのものが危ういわけではなく、単に「採りにくい」ことが希少さと価格の理由だと考えられる。

飼育上のウンチク

もともと深場の魚種なので高水温に弱く、他のサンゴ礁由来魚種よりは低温に強め、というのが死地から生還できた理由かもしれない。

調子さえよければ餌付けは非常に容易で、仮死状態から生還してすぐにフレークフードをパクパクと食べだした。

レスプレンデントエンゼルと同居させていたが、レスプレがまだ1円玉くらいの小さい間は餌を見るようなジロッとした目が恐怖だった。が、そのうちレスプレが2cmくらいになったら餌とは認識せず、善き隣人として揉めることもなく平穏に過ごすようになった。

元がおとなしいので、水槽内の王様にしておけば、まず問題は起きない。